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原爆犠牲の学徒悼む 中区で相次ぎ慰霊祭 '07/7/23

 旧制広島一中(現国泰寺高)と、学徒動員中の原爆犠牲者の慰霊祭が二十二日、それぞれ広島市中区で営まれた。

 広島一中の慰霊祭は中区国泰寺町の国泰寺高であり、遺族ら約百三十人が参列した。教職員を含む死没者約三百七十人を祭る「追憶之碑」に焼香や献花をした。

 一年生だった兄の佐々木一彦さん=当時(12)=を亡くした佐伯区旭園の主婦佐々木扶美子さん(72)は「参列者の高齢化が目立つようになったが、体が動く限り参列し、兄の死を悼みたい」と話していた。

 平和記念公園(中区)に近い元安川沿いの被爆動員学徒慰霊慈母観音像前でも慰霊祭があり、約十人が参列。市内の軍需工場などに二十一校から学徒動員され、原爆の犠牲となった約六千人の冥福を祈った。(川崎崇史)

【写真説明】広島一中の慰霊祭で献花し、手を合わせる参列者(広島市中区の国泰寺高)


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