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反核の灯 広島でキャンドルイベント '07/8/1

 原爆死没者の冥福を祈り、核兵器廃絶の願いをろうそくの火に託す「ヒロシマ平和の灯(ともしび)のつどい」が三十一日夜、広島市中区の平和記念公園であった。市内二十の女性団体でつくる「市女性団体連絡会議」の主催で九回目。約二百人がろうそくを掲げ、公園内を練り歩いた。

 午後八時。旧ソ連の核実験場があったカザフスタンのセミパラチンスクから山陽女学園高等部(廿日市市)に留学中のアイジヤ・エセンジャンさん(17)たちが公園内の「平和の灯」から採火。ろうそくに火を分け合って全員で黙とうした。

 エセンジャンさんが歌うカザフスタンの鎮魂歌を聞きながら、参加者たちは公園内を巡り、最後に全員で「青い空は」を歌った。

 父を捜して入市被爆したという広島市南区の新長麗子さん(66)は娘や孫二人と参加。「これからも被爆地は核兵器廃絶の訴えを世界に発信しなければならない」と話していた。(下久保聖司)

【写真説明】平和記念公園で、ろうそくの明かりに平和への願いをこめる参加者たち=31日午後8時10分(撮影・山崎亮)


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