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被爆体験の継承誓う 小中高生ヒロシマの碑前で '07/8/6

 広島市中区の原爆ドームそばの原爆犠牲ヒロシマの碑では早朝から碑前祭が営まれた。児童、生徒約二百人が参列し、被爆体験の継承を誓った。

 碑維持委員会の山今彰委員長が、原爆投下を「しょうがない」とした前防衛相発言を非難した上で、「地球上から核兵器をなくさなければならない」と述べた。原爆投下時刻の午前八時十五分、全員で黙とうした。

 続いて、県被団協の坪井直理事長が被爆直後の状況などを証言。小中高生の各代表計五人が順番に発言し「この街で起きたことを学び、語り継いでいかなければいけない」などと決意を述べた。折り鶴の献納には、米国カリフォルニア州から県内にホームステイ中の高校生七人も参加した。

 碑は一九八二年に高校生が中心となって建立した。平和を祈る歌を合唱した広島高校生平和ゼミナールの山本綾子実行委員長(16)=安田女子高二年=は「平和のために動き、アピールした先輩たちを誇りに思う。自分たちも戦争に反対し、小さなことでも頑張りたい」と話していた。(新本恭子)


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