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千羽鶴献納で先輩を慰霊 広島市南区の段原中 '07/8/6

 建物疎開で作業中の生徒ら50人が被爆死した広島市立第一国民学校(現段原中)。南区の段原中であった慰霊祭には全校生徒419人と卒業生らが出席し、校門そばの慰霊碑に献花して冥福を祈った。

 卒業生らでつくる一高会原爆慰霊碑建設委員会の戸井五郎会長が「原爆の体験を風化させてはならない」とあいさつ。生徒たちはクラスごとに折った千羽鶴を献納台に掛け、出席者らと国民学校時代の校歌を合唱。3年の多田彩奈さん(14)は「身近な人が原爆にあったことを想像すると胸が痛む」と平和の尊さをかみしめていた。

 慰霊祭は、当時の教諭や卒業生らが慰霊碑を建立した1990年から毎年営み、2年前から在校生も参加している。(野田華奈子)

【写真説明】慰霊祭で千羽鶴を献納する段原中の生徒


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