中国新聞オンライン
中国新聞 購読・試読のお申し込み
サイト内検索
広島と連携強化 初の式典参加の田上長崎市長 '07/8/7

 四月に就任し、初めて広島市の平和記念式典に参列した長崎市の田上富久市長は六日、中区のホテルで会見し、核兵器廃絶に向けて広島、長崎両市の連携を強化する考えをあらためて示した。

 田上市長はまず、広島の原爆死没者に哀悼の意を表し、「今なお苦しんでおられる被爆者のみなさんにお見舞い申し上げたい」と述べた。

 広島市の式典について「市長の信念がこもった平和宣言、こども代表の誓いを聞き、同じ思いの人たちがいると心強さを感じた」と語った。

 核をめぐる国際情勢については「逆風が吹き、世界の指導者に被爆の実相が十分、伝わっていないもどかしさを感じている」と憂慮を表明。「広島と手を携え、時には役割分担しながら核兵器廃絶と恒久平和のために取り組んでいかなくてはならない」との考えを表明した。(森田裕美)

【写真説明】核兵器廃絶を目指し、広島との連携を強化する考えを示す田上市長


MenuTopBackNextLast