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平和の帯とうとう 広島でとうろう流し '07/8/7

 原爆犠牲者の鎮魂と平和の願いを込めたとうろう流しが六日夜、広島市中区の元安川などであった。ろうそくをともした赤、青、黄など約七千五百個が川面に揺れた。

 「安らかにお眠りください」「平和な世の中でありますように」。遺族や家族連れらが思い思いのメッセージを書き、親水護岸から浮かべた。川の両岸や元安橋から多くの人が見守る中、光の帯となって河口へと流れていった。

 原爆投下当時、舟入国民学校(現中区の舟入小)教諭だった無職倉本豊子さん(81)=中区昭和町=は、今年初めて参加した。「水、水と言って川に飛び込んだ教え子たちが目に浮かぶよう。絶対に戦争をしたらいけない」と、何度も目頭を押さえていた。(野田華奈子)

【写真説明】平和への願いを込め多くの人が参加したとうろう流し。鮮やかに川面を彩った=6日午後7時20分(撮影・天畠智則)


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