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ジュニアライター発信

ジュニアライター ちゅーピーまつり参加

 廿日市市大野のちゅーピーパーク(中国新聞広島制作センター)で10日あった「2012中国新聞ちゅーピーまつり」に、中国新聞のジュニアライターが参加した。ブースを設け、これまで取材して記事を掲載した紙面パネルを展示。平和記念公園(広島市中区)にある原爆の子の像などに寄せられた折り鶴を使ったブレスレット作りや、体験取材教室を開いた。(二井理江)

一緒に取材 アドバイス


 体験取材教室には、幼稚園児から中学生の11人と保護者の計12人が参加。ジュニアライターと一緒に、広島経済大(安佐南区)の「広げよう!! 平和折り鶴プロジェクト」のメンバーに取材し、記事の執筆に挑戦した。

 参加者は、同大3年池内裕登さん(20)に「何で始めようと思ったんですか」「ブレスレットや首飾りをあげた中で一番印象的だった人は誰ですか」などと質問。「被爆者が高齢化する中、自分たちが平和の大切さを伝えないといけないと思った」「サッカーのU―20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)に出場した米国の選手が(表彰式で)首飾りを着けてくれたこと」と答えてもらっていた。

 A3判の台紙に原稿を書く時には、ジュニアライターが「『見出し』は1文で引きつけるような言葉で」「いつ、どこで、誰が、何を、どのようにしたかを書こう」などとアドバイス。参加者は、感想を交えたり、絵を描いたりしながら仕上げた。

 広島県坂町、横浜小4年佐々木乃愛さん(10)は「取材って、知らないことが分かるから面白い。折り鶴のブレスレットを作りたい」と話していた。

折り鶴で腕輪作り挑戦


 再生折り鶴を使ったブレスレット作りは、「広げよう!! 平和折り鶴プロジェクト」の4人と実施。訪れた親子連れや子どもたちは、広島経済大の学生やジュニアライターと一緒に、針を通したたこ糸に、赤や緑、黒の円筒状ビーズ2、3個と、折り鶴2、3羽を交互に入れて、手首の太さに合わせて結んで完成させた。

 「興味を持ってくれてうれしい。子どもたちの思い出の品となって、大きくなった時、折り鶴にどういう意味があるか、調べてくれたらいい」と同大3年河野晃伸さん(21)。江田島市から訪れた中町小2年曽祇遥香さん(7)は「針で鶴を通すのが難しかったけど作るのが楽しかった。好きな紫色の鶴も入れた。家に帰ったら、仕事で来られなかった父さんにあげる」と喜んでいた。

紙面パネル 活動を紹介


 紙面パネルコーナーでは、平和活動や国際交流をしている団体を紹介する「ジュニアライター通信」や、被爆者に体験を聴く「記憶を受け継ぐ」、2月末まで月2回掲載していた「ひろしま国」などの記事を展示。高知新聞(高知市)や愛媛新聞(松山市)、日本新聞協会報(東京)など、ジュニアライターの活動が載った記事も紹介した。

 廿日市市福面、パート田浦かおりさん(42)は「平和のことを真剣に考えている子どもたちの目線で書いた記事は、ストレートに訴えてきますね」と見入っていた。

(2012年11月13日朝刊掲載)

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