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まんが 被爆地の新聞社

 1945年8月6日午前8時15分、広島は米軍が投下した原爆によって壊滅しました。中国新聞社は社屋も輪転機も全焼し、本社員の3分の1に当たる114人が亡くなりました。一方で、生き残った社員は懸命の報道や新聞発行再開の努力を続けました。私たちは2022年の創刊130周年に合わせ、その姿を描いた「まんが 被爆地の新聞社」を作成しました。

 4編、72ページ分を英訳して各ページ下に併記しました。被爆直後の街を取材した記者大佐古一郎さんが主人公の「8月6日 この惨状を忘れない」、カメラマン松重美人さんの「涙で曇ったファインダー」、救援情報を肉声で伝え回った記者八島ナツヱさんの「声の新聞 力の限り」、新聞発行の再開に尽くした本社幹部山本朗さんの「廃虚からの自力発行」です。中国新聞の原爆・平和報道の原点がここにあります。

 広島市安佐南区の漫画家くぼなおこさんが「原爆のむごさだけでなく、人々の前向きな姿が子どもたちにも伝わるように」との思いを込め、作品全体を優しいタッチでまとめました。

 この漫画を一冊にまとめた冊子では、原爆と当時の社会背景に関する基礎知識、年表や用語解説も読むことができます。B5判84ページ。770円。広島市中区の本社と、近くの平和記念公園にあるレストハウスで販売しています。読者広報部☎082(236)2455=平日午前9時半~午後5時半。

① 大佐古一郎さん
② 松重美人さん
③ 八島ナツエさん
④ 山本朗さん