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ジュニアライター発信

カンボジア国際交流プロジェクト 副読本作り教育支援

 広島経済(けいざい)大(広島市安佐南区)の学生約60人でつくる「カンボジア国際交流プロジェクト」は、現地の子どもたちの教育を支援(しえん)しています。2011年3月には、児童向けの副読本を作りました。

 カンボジアでは、内戦で知識人が多く殺害され、教育に影響(えいきょう)が出ていたそうです。その状況(じょうきょう)を知ったことが、制作のきっかけになりました。

 現地の子どもたちにアンケートをして、その結果を生かしました。日本のことを知りたいという声が多かったため、戦後復興の歩みを伝えることを意識しながら産業、経済、教育、生活の四つの項目でまとめました。全部で183ページあります。

 これまでに、カンボジアの小学校や教員養成学校などに公用語であるクメール語版を約800冊贈(おく)りました。メンバーは現地で、この副読本を使った授業もしたそうです。

 現地を4回訪(おとず)れた、リーダーの3年河野貴志さん(21)=安佐南区=は「この本を読んだ子どもたちが将来(しょうらい)、国の復興のために頑張(がんば)りたいという気持ちになってほしい。副読本をカンボジア全土に広げたい」と話しています。(高1・寺西紗綾)

(2013年1月14日朝刊掲載)

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