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ジュニアライターがゆく

『ジュニアライター発』 ASEAN研修生 被爆地で何を感じた?

街の復興に感心 核兵器禁止 思い強くなった

 中国新聞ジュニアライターは、広島を研修のため訪れた東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国の政府の人たちに、被爆地で何を感じたかを質問してみました。核兵器廃絶に向けた思いを強めた、という声を多く聞けました。(中1桂一葉)

 ジュニアライターは6日間の研修の最終日に同行しました。2人で手分けして、英語の筆談や会話で思いを尋(たず)ねました。

 参加者で一番若かったラオス外務省のシディサ・ピンボンサさん(24)は「教科書で広島の歴史について学んでいたが、訪れて被爆者がこれまで経験してきた悲しみを知り、心が痛んだ」と答えてくれました。

 マレーシア国防省のスハイミ・シャムスディーンさん(47)は「原爆投下後に広島の人が街を復興させ、子どもたちに歴史を繰(く)り返し教えてきたことに感心した」と今回の訪問を振(ふ)り返りました。広島で東南アジアの留学生も被爆したことについて、「自分は聞いていたが、母国ではあまり知られていない」と話しました。調べてみたいということです。

 内戦を乗り越えたカンボジア外務省のチャナリス・ベイさん(32)は、研修中に知った平和首長会議に関心を寄せました。「国に帰ったら広め、カンボジアのどこかの市と広島が友好関係を深めれば、広島からもっと学ぶことができる。復興への絆(きずな)も強められる」と期待していました。

 フィリピン外務省のアーリーン・マカイサさん(49)は「私はいつも核兵器は禁止されるべきだと思っている。原爆資料館を見学し、被爆者の証言を聞いて信念はますます強くなった。引き続き核軍縮の協議を続けていく」と力を込(こ)めていました。

 離(はな)れた国から学びに来た多くの人たちと出会い、被爆地に住む私たちが原爆や戦後の復興についてもっと発信しなければと思いました。

(2018年3月26日朝刊掲載)

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