×

ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 シリア支援 学習用品集め寄贈

 長引く内戦に苦しむシリアの人に使ってもらおうと、中国新聞ジュニアライターは、日本シリア連帯協会(廿日市市)に服や学習用品などの支援(しえん)物資を預けました。2月に難民キャンプで不便な生活を強いられる子どもの現状を取材したことをきっかけに、持ち寄りました。

 着なくなった中学校の制服や、小学生の時に使ったランドセル、シャツ、本、色鉛筆、おもちゃなど、段ボール7箱分です。広島からトルコの難民キャンプやシリア国内に物資を送る活動をする協会の代表で、シリア出身のアブドゥーラ・バセムさん(49)に中国新聞社で渡(わた)しました。

 2月16日付の「ピース・シーズ」は「シリアの子どもたち」をテーマに取材しました。アブドゥーラさんの「日本人が捨てる物には再利用できる物が多い。寄贈(きぞう)してほしい」という呼び掛けに、自分たちにもできることとして考えました。

 隣国(りんごく)の難民キャンプには、パスポートを持つ余裕(よゆう)さえなく逃(に)げてきた人々が多くいます。自分の服以外何もなく、国境を越えられず過酷な避難生活を送る人もいます。子どもの教育を心配するアブドゥーラさんは「無関係な子どもが6年間も戦いに巻(ま)き込(こ)まれている。将来国のリーダーになる彼らを特にサポートしたい」と強調していました。(高1池田杏奈)

(2017年7月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ