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ジュニアライターがゆく

『ジュニアライター発』 ナイロビで孤児支援 早川さん講演 苦しみ分け合う 言葉胸に

 ケニアの首都ナイロビにあるスラム街で、孤児(こじ)たちが学ぶ「マゴソスクール」を運営する早川千晶さん(50)が、現地から訪れた校長と広島市西区で講演しました。アフリカ音楽のライブ演奏を交え、夢を持って学ぶ子どもたちの様子を紹介(しょうかい)しました。

 福岡市出身の早川さんは世界旅行中の21歳の時、ナイロビに。アフリカ最大規模の「キベラスラム」では親が40~50代で亡くなり、子どもが残される現実を知りました。1999年に始まったスクールの運営を担うことでそんな子を支え、現在は600人以上が在籍(ざいせき)します。子どもは教育を受けることでスラムを出ようと目指し、虐待(ぎゃくたい)や貧困を理由に家族と暮らせない子も学んでいます。

 講演で早川さんは「人々は今が苦しいから明日に夢を見て、生活が苦しいからこそ元気に歌う」と紹介。「戦争がなくみんなで手を取り合い、苦しみも分け合える世界が望ましい」と話しました。「苦しい時に手を差(さ)し伸(の)べてもらえたら、次は自分が他の人に返すことができる」という言葉が胸に響(ひび)きました。

 スクールの「父」と呼ばれる校長のダニエル・オドュオールさん(39)も、元は孤児でしたが、20歳でキベラスラムに。絶望して涙(なみだ)を浮かべる児童が笑顔になるスクールを知り、感動して教師の道に入ったそうです。演奏では来場者も力強く明るい曲を一緒(いっしょ)に歌い、楽しみました。(高2上岡弘実、中2田所愛彩)

(2017年6月13日朝刊掲載)

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