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ジュニアライター発信

『ジュニアライター発』 広島なぎさ中高の平和交流 香港の生徒と発明提案

 広島なぎさ中高(広島市佐伯区)の生徒が母校で、香港の中高一貫校、ダイオセサン・ボーイズ・スクール(DBS)の生徒と交流しました。ユニークな「平和に貢献(こうけん)する発明品」を考え、発表しました。

 広島なぎさ中高の中学2年から高校3年までの25人と、DBSの高校1、2年の4人が4グループに分かれ、英語で話しました。最初に各自思い付くまま平和に結びつく物を書き出しました。教育に必要なペン、歌、折り鶴、食べ物、国連…。それらをヒントにして、1人1個オリジナルの発明品を考えました。

 DBSの生徒は「全世界で使える翻訳(ほんやく)機」を提案。言葉の壁(かべ)という、コミュニケーションで最も大きな困難を解決できるからだそうです。広島なぎさ中高の生徒からは、制服のネクタイの柄(がら)を合わせることで他校の生徒に会え仲よくできる「いつでもネクタイ」、一振(ふ)りすれば部屋が片付き親から怒(おこ)られずに済む「魔法のつえ」など、自分にとっての「平和」を表現するアイデアが相次ぎました。

 今回は広島なぎさ中高と連携(れんけい)協定を結び、日本と香港の高校生の平和交流を進める国際基督(きりすと)教大(東京)のプロジェクトで実現。DBSのケレブ・ファンさん(17)は「広島を訪れ被爆の悲しい歴史を知った。世界から憎(にく)しみがなくなってほしい」。広島なぎさ高の東てらさん(16)は「新聞やテレビのイメージと違(ちが)い香港の人は優しかった。実際に会って話すことが大切だと思った」と話していました。(中3伊藤淳仁)

(2017年4月3日朝刊掲載)

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