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ジュニアライターがゆく

[ジュニアライターこの一作] 「ぼくは13歳 職業、兵士。」(鬼丸昌也、小川真吾著)

同世代の悲惨な現実

 この本を手に取ったのは、タイトルを見て同世代がなぜ兵士をしているのか疑問に思ったからです。私は今まで日本の戦争しか学んだことがありませんでした。なのでこの本を読んで、驚(おどろ)いたことがたくさんありました。

 まず、世界約85カ国に50万人の子どもの兵士がいることです。ある日突然(とつぜん)、家を焼かれたり、両親を殺されたりして無理やり連れ去られ、兵士にさせられるそうです。私だったら、全てを失って生きた気がしないと思いました。

 次に、大人が子ども兵をコントロールする方法が信じられませんでした。手足を切断するぞと脅(おど)して支配したり、アルコールや麻薬(まやく)で恐怖(きょうふ)心をまひさせたりするようです。自分がされたら、苦しくてたまりません。

 家族と住んでいた家や両親が奪(うば)われた後も、子ども兵として生き延びるしかない人生はあまりに悲惨(ひさん)です。何も罪がないのに、同世代が大人の都合で命の危険にさらされている現実を知り、悲しくなりました。いま普通(ふつう)に生活できる自分が幸せです。世界の戦争や、子どもたちに目を向けようと感じました。(中3森本柚衣)

(2019年1月21日朝刊掲載)

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