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ジュニアライターがゆく

『ジュニアライター発』 国際平和デー 9月21日の意味を聞く

 国連が定めながら、日にちが固定していなかった「国際平和デー(ピースデー)」が9月21日になったのは2002年からです。それを働き掛(か)けた英国のジェレミー・ギリーさん(49)が初来日。広島市中区のカフェ「ハチドリ舎」でトークショーがあり、中国新聞ジュニアライターも参加しました。

 「自分を支えたのは亡くなった祖父の存在」と言います。太平洋戦争が終わる頃、捕虜(ほりょ)だった祖父は福岡県の収容所にいました。長崎原爆の閃光(せんこう)を目撃(もくげき)し、終戦後は長崎港から帰国したそうです。

 祖父が教えてくれたのが「21」という、一緒(いっしょ)に帰って家族に会えた捕虜の数でした。ピースデーはもともと毎年の国連総会が始まる9月の第3火曜。ギリーさんは「9月21日に決め、もっと平和を祝い、非暴力と休戦を訴(うった)える日に」と地道に呼び掛けました。

 次の年から9月21日に固定しようと国連で決めた直後の2001年9月11日、米中枢(ちゅうすう)同時テロが発生しました。「記念日を決めても何も変わらない」という声にも負けず、07年にはアフガニスタンでポリオワクチン接種キャンペーンをしました。国連児童基金(ユニセフ)と協力し、粘(ねば)り強く政府や住民の有力者と交渉(こうしょう)。ピースデーに数百万人の子どもが接種を受けました。

 ギリーさんは「母の日」のようにピースデーが当たり前になるのを望んでいます。家庭・職場・学校などで「クリエーティブに考えてみて」と呼び掛けました。21日に皆さんは何をしますか。(高2藤井志穂、高1目黒美貴)

(2018年9月17日朝刊掲載)

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