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原爆死没者追悼 核兵器廃絶誓う ゆだ苑で式典

 県原爆被爆者支援センターゆだ苑は6日、原爆死没者の追悼・平和式典を山口市元町の県自治労会館で開いた。被爆75年を迎えた今年は被爆者たち約80人が参列。節目の年に世界平和や核兵器の廃絶を願った。

 例年は同市江良の慰霊碑前で開くが台風10号の接近に伴い、今回は屋内開催に。参列者は祭壇に献花し手を合わせた=写真。下松市原爆被害者の会の金近衛会長(77)=同市生野屋西=は爆心地近くの広島市西区天満町で被爆。「原爆の悲惨さを知るからこそ核保有国が減らない現状はむなしい」と語気を強めた。

 ゆだ苑は江良地区に眠る被爆兵士の遺体の発掘、収骨を始めた1973年の同日を「山口のヒロシマデー」とし、式典を75年から毎年開いている。今年は新型コロナウイルスの感染予防で規模を縮小し、参列者は例年の半分程度だった。(中川晃平)

(2020年9月7日朝刊掲載)

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