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核廃絶 中高生3万8487筆 松井市長に署名託す

 核兵器廃絶を訴える署名活動「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」の生徒代表4人が9日、広島市役所を訪れ、2019年3月以降に集めた3万8487筆の署名を松井一実市長に渡した。平和首長会議(会長・松井市長)を通じ国連に届ける。

 広島女学院高2年の熊原のぞみさん(16)、盈進高2年の吉岡海夢さん(17)、酒見知花さん(16)、修道高2年の中村碧さん(17)の4人が訪問した。地元での街頭活動や、趣旨に賛同する全国31中高の協力で集まった署名用紙を持参した。

 実行委員長を務める熊原さんが「他県の学校も協力してくれ、一筆一筆に廃絶への強い思いが詰まっています」と松井市長に手渡した。松井市長は「皆さんの取り組みは強力だ。思いを届けたい」と感謝した。

 キャンペーンは08年、広島女学院高や盈進高などが始めた。集めた署名を毎年、首長会議に託し、これまでに計約50万筆に達している。現在は新型コロナウイルスの影響で街頭活動ができないため、協力校などに校内での署名活動を呼び掛ける。(明知隼二)

(2020年9月10日朝刊掲載)

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