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旧日銀広島支店 魅力の空間に 広島市現代美術館 18日からアート募集

 広島市現代美術館(南区)は18日、公募展「どこ×デザ」の作品募集を始める。昭和初期のモダン建築で被爆建物でもある旧日本銀行広島支店(中区)の魅力を生かすアートやデザインが対象。「建物のイメージを更新できるような自由な作品を期待している」と話している。

 同館は例年、館内の空きスペースを活用したアートの公募展と、広島にまつわるデザインの公募展をそれぞれ実施している。本年度は12月末から改修工事で長期休館に入るため、二つを融合した上で舞台を館外に移して企画した。旧日銀広島支店の空間的特徴や歴史性、新たな機能を引き出すような作品を求める。

 絵画や写真、インスタレーション(空間構成)、ウェブデザイン、建築などジャンルや形式は自由で、作品のアイデアのみも受け付ける。展示プランも評価の対象となる。年齢や居住地に関係なく参加できる。

 審査は、広島市に事務所を構える建築家三分一博志さんをはじめ、横浜美術館館長の蔵屋美香さん、美術家の中村政人さん、デザイナーの平野敬子さん、広島市現代美術館学芸員が務める。12月23日に入選作8点程度を発表。入選は賞金20万円。来年2月20日~3月7日に旧日銀広島支店で展示する。

 応募用紙を特設サイトからダウンロードするなどして申し込む。11月10日必着。同館☎082(264)1121。(福田彩乃)

(2020年9月14日朝刊掲載)

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