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夜の静寂に 平和考える 実行委担う若者を募る 広島市、来月初開催

 広島市は11月中旬、広島県内の若者たちが主体となり、夜の平和記念公園(中区)を舞台に平和のメッセージを発信するイベント「Peace Night Hiroshima(ピース・ナイト・ヒロシマ、仮称)」を初めて開く。日没後の静粛で厳かな雰囲気を生かし、核兵器廃絶や平和構築に向けた催しを目指す。企画と運営を担う実行委員会のメンバー5~10人程度を12日まで募集している。

 昨年11月24日夜、同公園でローマ教皇フランシスコが開いた「平和のための集い」から着想を得た。原爆資料館(同区)が募集し、平和学習に取り組む中・高校生ピースクラブに参加した生徒と市が、イベント開催の検討を重ねてきた。

 若者による平和宣言や平和をテーマにした演奏会などを想定し、具体的な内容は実行委メンバーに決めてもらう。市は、被爆から75年がたち、被爆者の高齢化が進む中、核兵器廃絶の願いを次世代に継承するイベントとして来年以降も継続したい考えだ。

 平和推進課は「若者の視点を多く反映させたい。事前に内容を決めておらず、自由にプログラムを考えてほしい」と話している。

 実行委メンバーの対象は、県内出身または県内の学校に通う中高大生と専門学校生。希望者は名前、学校名、連絡先を記し、同課に送る。アドレスはpeace@city.hiroshima.lg.jp。(猪股修平)

(2020年10月8日朝刊掲載)

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