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平和公園ツアーや討論 三次のNPO 若者が小中高生案内

 NPO法人ピースカルチャービレッジ(PCV、三次市)は、小中高生向けの平和学習プログラム「ピースダイアローグ」を始めた。平和記念公園(広島市中区)のツアーとワークショップを組み合わせる。地元で平和活動に取り組む10~20代の学生や社会人ら若者たちがガイドを務める。

 先月、近畿大付属広島中東広島校(東広島市)の3年生が初めて利用した。生徒約130人が16グループに分かれ、原爆供養塔や原爆の子の像などを歩いた。被爆建物レストハウスで平和な社会の実現に向けてできることを話し合った。

 広島市立大1年の赤畑利奈さん(19)の案内で慰霊碑を巡った脇舎智佳子さん(14)は「原爆が落とされる瞬間まで私たちと同じような生活があったと感じた」、奥貞拓海さん(14)は「説明がわかりやすく心に響いた」と振り返った。

 プログラムは有料で、主に修学旅行の需要を見込む。企画したPCV専務理事の住岡健太さん(35)は「生徒が若い世代から学びながら、戦争や平和の問題を身近に考えてほしい」と話している。(桑島美帆)

(2020年10月19日朝刊掲載)

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