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「核兵器ない世界 リードを」 バイデン氏に広島知事期待

 広島県の湯崎英彦知事は10日の記者会見で、米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領に「核兵器のない世界の実現へ、世界をリードしてほしい」と期待感を示した。

 湯崎知事はバイデン氏について、副大統領を務めたオバマ政権でイランの核開発を制限する6カ国の合意や、ロシアとの新戦略兵器削減条約(新START)交渉に携わり、核兵器の廃絶へ尽力したとの認識を強調。被爆75年の今年の8月6日、広島、長崎に触れて核兵器廃絶への思いを表明した経緯も引き合いに、指導力の発揮を期待した。

 その上で、新型コロナウイルス収束後の被爆地広島訪問を熱望。「被爆の実態に触れ、核兵器の非人道性について認識し、平和への強いメッセージを発信してもらえるよう働き掛ける」と述べた。(岡田浩平)

(2020年11月11日朝刊掲載)

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