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平和や家族愛 多彩に表現 広島国際映画祭が開幕

 広島国際映画祭2020が21日、広島市中区のNTTクレドホールを主会場に始まった。新型コロナウイルスの影響で規模を縮小したものの、平和や家族愛などをテーマにした多彩な作品を紹介する。23日まで。

 初日は「新聞記者」で日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞した藤井道人監督の「宇宙でいちばんあかるい屋根」を上映。藤井監督は、悩み多き少女を演じた主演の清原果耶さんを「いろいろな感情、表情を出してくれた」と評価。清原さんは「監督と役のことだけでなく自分の中身も話しながら撮影した忘れたくない作品」と振り返った。

 22日は佐伯区出身の諏訪敦彦監督の「風の電話」(日本語字幕などが付いたバリアフリー版)など、23日は東区出身の被爆2世で米国在住の美甘章子さん原作のドキュメンタリー映画「8:15」などを上映する。映画祭恒例の短編作品のコンペティションは行わない。(藤田龍治)

(2020年11月22日朝刊掲載)

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