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大和ミュージアム 75%減 昨年4~12月の来館者 前年同期比

コロナ休館・団体客減響く

 年間100万人を超える年もあるなど高い集客力を誇る大和ミュージアム(呉市)の来館者が本年度、昨年12月末までの速報値で前年同期比75%減の20万人台に落ち込んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた臨時休館に加え、団体客も激減。同館は感染防止策を徹底し、回復を願う。(仁科裕成)

 同館は昨年3月から約3カ月にわたり臨時休館。感染状況が落ち着いた6月上旬に再開し、客数は徐々に回復してきたが、12月の全国的な感染拡大で再び減少。修学旅行など団体利用の延期や中止も重なった。

 来館者が100万人を前後してきた県内屈指の集客施設だが、同館によると、本年度は昨年12月末時点で20万8643人にとどまる。西日本豪雨の影響で開館以来、最も少なかった2018年度の約69万人を下回るのは避けられない見通しという。

 再開以来、感染防止策は徹底してきた。来館者に入り口で手指の消毒を求め、検温もするほか、券売機やタッチパネルなど館内の小まめな消毒にも努める。密を避けるため入館制限も設け、ホームページで状況を発信している。

 上元新一郎事務局長は「苦しい状況が続くが、できることにしっかり取り組む。感染が落ち着いたら遠くの人もぜひ訪れてほしい」と話す。現在は、企画展「海から空へ~広海軍工廠(こうしょう)と航空機」を5月9日まで会期を延ばして開催中。祝日を除く火曜と1月25~29日、2月24日は休館。

(2021年1月18日朝刊掲載)

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