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核禁止条約発効を歓迎 広島県宗教連盟 知事に声明文

 核兵器禁止条約の発効を前に、神道、仏教、キリスト教の各宗派でつくる広島県宗教連盟(広島市中区)が20日、声明文を公表した。条約発効を歓迎し、核兵器をなくすために声を上げるよう市民へ呼び掛けている。

 声明文は条約発効日の22日付。原爆と核実験の犠牲者や被害者、遺族に祈りをささげた上で、禁止条約の批准が進み、暴力や武力でなく、対話と祈りで世界の平和と人々の幸せが実現されるよう願う。宗教者には戦争のない世界への祈りも促している。

 連盟の月下美孝理事長(78)たち7人が20日、県庁で湯崎英彦知事に声明文を渡した。湯崎知事は「精神的にも、倫理的にも宗教者の力は非常に大きい。それぞれの核廃絶に向けた動きが世界を動かす原動力になる」と述べた。被爆者の月下理事長は会談後、「核廃絶へ、日本の条約参加を求めたい」と話した。

 連盟は広島市平和推進課にも声明文を届け、意見交換した。(宮野史康)

(2021年1月21日朝刊掲載)

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