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「竹島絵本」読み聞かせ 島根県松江 自費出版した杉原さん

 隠岐の島町のお年寄りから同町の竹島(韓国名・独島(トクト))周辺での漁の様子などを聞き書きした絵本「メチのいた島」を2月に自費出版した、同町の元小学校教諭杉原由美子さん(70)が24日、島根県松江市の県竹島資料室で読み聞かせ会を開いた。

 子どもや保護者たち約25人が参加した。杉原さんは絵本の紙芝居版を披露。竹島が豊かな漁場だったことや、連れ帰ったアシカ(メチ)と島の子どもたちの触れ合いの様子を読み聞かせた。子どもたちは「海のものがいっぱい取れていたことが分かった」。杉原さんは「少しでも竹島のことを考えてくれればいい」と話していた。

 杉原さんはこれまでに、同町や松江市内で10回以上の読み聞かせをしており、今後は県外での活動も計画している。(明知隼二)

(2013年7月25日朝刊掲載)

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