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広島発の本 地元愛いっぱい 広島市南区・久保さんが創業

 広島市南区東雲本町の久保浩志さん(46)が、大手の出版ルートを通さずに本作りから流通、販売までを小規模に手掛ける「しおまち書房」を創業した。「リトルプレス」と呼ばれる新しい業態。第1弾として、日常の平和を題材にした広島在住者による絵や写真を集めた冊子を出版した。

 B6判、フルカラー40ページの「ヒロシマモナムール」。フランス語で「広島への愛」を意味する。久保さんが主催したワークショップ参加者10人が段ボールをキャンバス代わりに描いた「平和を感じる絵」や、平和記念公園(中区)などで撮った写真で構成している。

 300部印刷し、税込み525円で10月下旬からネットなどで販売を始めた。今後、関心を示す書店や雑貨店などに置いていく。

 久保さんは情報誌や印刷の会社で編集や出版を担当。本の魅力に引き込まれ、ことし6月、独立した。「小さくても広島発の本を世に送り出し、地方文化を発信したい」と話す。出版の相談にも応じる。しおまち書房Tel090(1010)5724。ホームページアドレスhttp://shiomachi.com(川井直哉)

(2013年11月13日朝刊掲載)

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