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宍道断層の追加調査を 島根2号機 規制委、会合で要求

 原子力規制委員会は20日、中国電力の島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)が新規制基準を満たしているかを調べる審査会合を東京都内で開いた。規制委側は、原発近くの宍道断層を延長約22キロと評価する中電に対し、根拠となる調査データを追加で提示するよう求めた。

 地震・津波担当の島崎邦彦委員長代理たちを前に、中電の担当者は原発の約2・5キロ南にある宍道断層について説明。東端と西端を特定するために実施した地質調査結果を示し、「不確かさを考慮して約22キロと評価した」と述べた。

 規制委側は「調査データを幅広く示してほしい」などと指摘し、次回以降の審査会合でより詳細な説明を求めた。宍道断層は、耐震性の評価に使う基準地震動の策定に影響するため、「相当、丁寧に審査する必要がある」としている。(山本和明)

(2014年2月21日朝刊掲載)

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