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広島市長、協調訴え NPT準備委 各国代表らと懇談

 広島市の松井一実市長は、核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第2回準備委員会が開かれているスイス・ジュネーブで国連幹部や各国政府代表と相次いで懇談し、核兵器廃絶に向けた取り組みの強化を訴えている。 (ジュネーブ発 田中美千子)

 松井市長は23日、長崎市の田上富久市長たちと、赤十字国際委員会ジュネーブ本部にクリスティーン・ベアリ副総裁を訪問。松井市長が「非人道的な核兵器を地上からなくすのが広島の祈り。人道性を尊ぶ赤十字と協調したい」と求めると、ベアリ副総裁も「共通の目標に向かい、実践的なレベルから連携していきたい」と答えた。

 準備委が開幕した22日には、国連欧州本部のカシムジョマルト・トカエフ本部長と面会。核兵器禁止条約の早期実現に向けた国連のリーダーシップを求める潘基文(バンキムン)事務総長宛ての要請文を手渡した。松井市長は25日まで、各国政府代表者との懇談を重ねる。

(2013年4月24日朝刊掲載)

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