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ヒストリー

ヒロシマの記録2002 3月

2002/3/1
援護法に基づく健康管理手当の支給がブラジル帰国を理由に打ち切られたのは不当として、在ブラジル原爆被爆者協会会長の森田隆さんが、国や広島県を相手取り、不支給分の支払いなどを求めて広島地裁に提訴
2002/3/1
第五福竜丸の被ばく48周年のビキニデー。静岡県焼津市で久保山愛吉さんを悼む墓前祭に1200人が参列。日本原水協は同市で、原水禁国民会議は静岡市でそれぞれ集会を開く。広島県原水協などは広島市で広島集会
2002/3/1
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の内部が、被爆者団体に初公開される。メーンの追悼空間は円筒状の吹き抜けで、45年末までの14万人とされる死没者数を壁の陶板の凹凸で表現
2002/3/4
米の核実験で汚染されたマーシャル諸島ロンゲラップ島に暮らしていた小学校教諭ピーター・アンジャインさんが初めて広島市を訪れ、原爆資料館などを見学
2002/3/5
広島の専門医ら16人が、国内外の被曝(ひばく)事故患者の医療協力を進める非政府組織(NGO)「広島地区緊急被ばく医療ネットワーク」を結成
2002/3/5
原爆慰霊碑の碑文にペンキとみられる赤茶色の塗料がかけられる
2002/3/6
原爆慰霊碑ペンキ事件を受け、広島県被団協(藤川理事長)や県原水禁が慰霊碑前で抗議の座り込み。県被団協(金子理事長)も繁華街で声明文を配る
2002/3/7
被爆地を案内するバスガイドや観光タクシー運転手らに原爆被害の知識を深めてもらおうと、原爆資料館が初の研修会「ヒロシマ・ガイド」を開催
2002/3/9
ブッシュ米政権が国防総省に対し、イラク、北朝鮮など少なくとも7カ国を対象に、非常時の核兵器の使用計画策定と小型の核兵器開発を命じていたと、米紙ロサンゼルス・タイムズが報道
2002/3/12
広島市が、被爆樹木のうち樹勢が弱っている9カ所、計25本の「治療」を始める。土壌改良や、幹に支柱設置など
2002/3/15
核問題の専門家たちが日本政府の核軍縮への取り組みを採点する評価会議を東京都や広島などで始める
2002/3/15
原爆慰霊碑ペンキ事件で広島市が、こびり付いたペンキを削り塗り直す修復作業
2002/3/15
ブッシュ米政権がまとめた「核体制見直し」機密文書の概要が判明。非常時に核攻撃の対象になり得る7カ国のうち、北朝鮮とイラクが最大の懸念と断定。地下施設を破壊する新型戦術核爆弾の開発も提唱
2002/3/21
原爆資料館が、西館の展示資料をリニューアルし一般公開。放射線の影響を視覚的に伝えるコンピューターグラフィックス(CG)映像を新設。展示更新は10年ぶり
2002/3/23
広島の市民団体「インド・パキスタン青少年と平和交流をすすめる会」の支援のため、女優の吉永小百合さんが東京都内で原爆詩朗読のチャリティーコンサート
2002/3/25
原爆慰霊碑ペンキ事件を受け、広島市が、原爆資料館西館に鮮明な画像が撮影できる防犯ビデオカメラを新たに設置
2002/3/26
広島市が、被爆者健康手帳の取得申請の際に被爆状況の証言があいまいなどのため未処理件数が増加している問題で、従来の「証人要求」や「取り下げ指導」を取りやめ、02年度から「却下処分」で対応する方針
2002/3/27
米爆撃機「エノラ・ゲイ」の乗組員が原爆投下直後の光景への衝撃を機内でつづった直筆記録がニューヨークで競売にかけられ、35万ドルで落札
2002/3/27
国連環境計画(UNEP)が、米軍など北大西洋条約機構(NATO)軍が99年のユーゴスラビア攻撃で使用した劣化ウラン弾の影響に関する最新報告書を発表。紛争終結から2年近くたったが、大気中で微量の劣化ウランを確認
2002/3/31
元原爆資料館長の川本義隆さんが死去、69歳

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