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ヒストリー

ヒロシマの記録1996 8月


1996/8/1
広島市安佐南区の市立長束小の5年生18人が、インターネットを通じて呼び掛け、国内外の子どもたちから集まった折りづる約3万羽を平和記念公園内の「原爆の子の像」にささげる
1996/8/1
パキスタンのブット首相が、CTBTでインドが調印しない限り、パキスタンも調印しないと言明
1996/8/2
広島市や広島平和文化センターなどが、広島市内で「核兵器ゼロの世界を目指して」をテーマに国際シンポジウムと講演会を開く。市民ら約250人が参加
1996/8/3
国際環境保護団体「グリーンピース」(本部オランダ)のグリーンピース号が、広島港に入港。7日まで停泊
1996/8/3
広島県が、韓国釜山市在住の被爆者沈載烈さんの「国外の被爆者に健康管理手当が支給されないのは納得できない」とする行政不服審査法に基づく審査請求を却下
1996/8/4
新潟県巻町での全国初の東北電力の原発建設の賛否をめぐる住民投票で、原発建設反対が6割を超える。笹口孝明町長は「建設予定地内に残る町有地は売却しない」と明言
1996/8/5
原水禁系の被爆51周年原水爆禁止世界大会広島大会が、開幕。「CTBTから核廃絶へ」がテーマ。6日に被爆者援護法への「国家補償」の明記などを目指す「ヒロシマ・アピール」を採択し閉幕
1996/8/5
原水協系の原水爆禁止96年世界大会・広島大会が開幕。6日に閉会総会
1996/8/5
連合、原水禁、核禁会議が、広島市内で合同集会「連合平和ヒロシマ集会」を開く
1996/8/5
日本被団協などが、被爆体験の継承などを訴える「ノーモアヒバクシャ国民の集い・広島」を開く。被爆者ら約300人が参加
1996/8/5
全国279自治体でつくる日本非核宣言自治体協議会(会長・山本捷雄藤沢市長)が、広島市の全国大会で「日本政府に対し、非核三原則の法制化、被爆者援護法に国家補償や在外被爆者への補償明記などを求め、核保有国には全面的な核実験禁止を求める」との大会決議を採択
1996/8/5
核禁会議が、広島集会で「広島、長崎の悲劇を若い人に語り継ごう」とのアピールを採択
1996/8/5
広島県内在住の被爆者数が、95年度末で15万人を切り、平均年齢は67・6歳に達したことが広島県のまとめた調査で判明
1996/8/5
広島文化財団、中国放送、中国新聞社が、被爆50周年記念の「20万の折りづるを21世紀へ」キャンペーンで国内外の市民が折ったつる24万63羽と募金50万円を広島市に贈る
1996/8/5
広島県佐伯郡の湯来町原爆被爆者の会が、同町の総合福祉保健センター(仮称)予定地に完成した「原爆死没者慰霊碑」で碑前法要
1996/8/6
広島被爆51周年。広島市の平和記念公園で原爆死没者慰霊式・平和祈念式。橋本龍太郎首相ら約5万人が参列。この1年間に亡くなったり、新たに確認されたりした5030人の原爆死没者名簿を原爆慰霊碑に奉納。平岡敬広島市長が平和宣言で、「世界の人びとと連帯して核兵器使用禁止国際条約の実現を目指し、国内では非核武装の法制化を強く求める」と訴え。井口小6年の佐々木正順君と倉掛小6年の石原まり恵さんが平和への誓い
1996/8/6
韓国のソウルで被爆51周年韓国人原爆犠牲者追悼式。在韓被爆者ら約150人が参加
1996/8/6
ボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア人勢力支配地域最大の都市バニャルカで、初の広島原爆展が始まる
1996/8/6
朝鮮平和擁護全国民族委員会、反核平和のための朝鮮被爆者協会などが、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で原爆集会
1996/8/7
原水禁系の被爆51周年原水爆禁止世界大会長崎大会が、長崎市内で開幕。9日の閉会総会で核兵器全面禁止条約への運動展開などを呼び掛ける大会宣言を採択
1996/8/7
中国電力島根原発1号機が、通産省の定期検査に合格し終了、営業運転を再開
1996/8/8
福山市の福山空襲から51周年。中央公園の市戦災死没者慰霊の像「母子三人像」前で、原爆・福山戦災死没者慰霊式
1996/8/8
韓国・釜山市在住の被爆者沈載烈さんが、菅直人厚相に「被爆者援護法の健康管理手当が国外の被爆者に支給されないのは納得できない」として行政不服に基づく再審査請求書を提出
1996/8/9
長崎被爆51周年。長崎市の平和公園で原爆犠牲者慰霊平和祈念式典。伊藤一長長崎市長が平和宣言。橋本龍太郎首相、土井たか子衆院議長ら約2万5000人が参列。被爆者団体「長崎県被爆者手帳友の会」(深堀勝一会長)は、市の「原子爆弾落下中心地」碑撤去計画に抗議し欠席
1996/8/9
原水協系の原水爆禁止96年世界大会長崎大会が、「長崎アピール」を採択し閉幕
1996/8/12
ビキニ環礁での米水爆実験に遭遇したマグロ漁船第五福竜丸の元乗組員、久保山志郎さんが死去、65歳
1996/8/13
国が東京都に建築予定の「戦没者追悼平和祈念館」(仮称)に反対派の住民が、国に景観や展示内容に問題があるとして建築工事差し止めなどを求める訴訟を起こす
1996/8/14
インドが、ジュネーブ軍縮会議の核実験禁止特別委員会でラマカー議長の求めるCTBT最終案の軍縮会議本会議への送付を拒否。軍縮会議は条約を採択できずに終了
1996/8/15
東京で全国戦没死没者追悼式。中国地方から被爆者や遺族など350人が参列
1996/8/15
米民間環境団体「天然資源保護協会」(NRDC)が、露は現在も大陸間弾道ミサイル(ICBM)用など戦略核弾頭計約7500発を保有しているとの調査結果をまとめる
1996/8/18
宗派を超えたキリスト教徒の平和団体「日本友和会」(中川晶輝理事長)が、広島市内で開いた全国大会で、核兵器廃絶などを訴える声明を発表
1996/8/20
広島、長崎両市の計画した初の海外巡回原爆展が、米ミズーリ州コロンビアのスティーブンス大で始まる
1996/8/22
第6回国際アニメーションフェスティバル広島大会が、広島市内で開幕。26日、チェコの女流作家ミカエラ・パブラトバさんの「レペテ(繰り返し)」が選ばれ、閉幕
1996/8/23
広島県内の小、中学生らでつくる平和学習グループ「サダコ・クラブ・ヒロシマ」が、沖縄を訪問
1996/8/23
島根県飯石郡三刀屋町が、「永井隆平和賞」の入賞作品13点を発表
1996/8/24
放射線被曝(ばく)者医療国際協力推進協議会(放医協)と世界保健機関(WHO)が、チェルノブイリ原発事故10周年を記念し、広島市内で国際会議と公開シンポジウムを開催
1996/8/24
徳山被爆者の会(谷川キクエ会長)が定期総会で、非核三原則の国是堅持のアピールなどを盛り込んだ「被爆51周年の誓い」を採択
1996/8/24
長崎市子ども会育成連合会の小・中学生36人が、広島・長崎子ども親善交歓会のため広島市を訪問し、平和記念公園で平和学習
1996/8/27
「ヒロシマ原爆展―核兵器の無い世界へ」(広島市、広島平和文化センター主催)が、新潟市内で開幕。9月1日閉幕、期間中1万人以上が訪れる
1996/8/27
中国新聞社が作成した原爆・平和報道資料を使い原爆の悲惨さを訴える「原爆を考える」展が、北海道標津郡標津町で始まる
1996/8/28
社民党広島県連合の県地域政策センターが、県内86市町村の平和行政実態について調査結果をまとめる。83団体が非核自治体宣言、平和行政の立ち遅れが目立つ
1996/8/29
戦時中広島市の三菱重工業に強制連行され被爆した韓国人元徴用工が、国と三菱重工業に慰謝料などを求める訴訟で、新たに元徴用工40人が、総額4億4000万円余を求めて広島地裁に提訴
1996/8/29
自民党の亀井静香組織広報本部長が、広島市の平和記念公園の碑に関して「ここは平和(記念)公園だが、目障りな碑が1つある」を発言。慰霊碑の文言を批判
1996/8/30
広島市が、原爆ドームの世界遺産リスト登録に向けて写真測量を開始

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