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ヒストリー

ヒロシマの記録1993 11月


1993/11/1
国連総会が北朝鮮にIAEAによる核査察の受け入れを促す総会としての初の決議を採択。賛成140、反対1(北朝鮮)、棄権9
1993/11/2
原子力委員会(委員長、江田五月科学技術庁長官)が「低レベル放射性廃棄物の海洋投棄を将来にわたって断念」と決定。8日からロンドンで開くロンドン条約締約国会議で、海洋投棄禁止の提案に賛成へ
1993/11/4
中国国家統計局が北京、上海など5都市の市民を対象に実施した世論調査で、包括的核実験禁止条約に反対が72%に上る-。中国系香港誌の鏡報が報道
1993/11/4
マレーシアのアズラン・シャー国王が原爆慰霊碑に参拝、資料館を見学
1993/11/5
日本とベラルーシがモスクワで核兵器解体支援のための「核不拡散協力委員会」設置協定に署名
1993/11/7
1954年9月14日にソ連軍がウラル山脈で、兵士約4万5,000人と市民数千人を実験台にしたとされる核実験の模様を撮影したフィルムをフィンランドの会社が入手-。ニューヨーク・タイムズが報道
1993/11/8
被爆者の援護に役立ててと沖電気工業労組が広島市に90万円を贈る。1967年以来、27年連続の寄付で累計額1,635万余円に
1993/11/8
海洋汚染防止のための「ロンドン条約」締約国会議がロンドンで開幕。12日、低レベル放射性廃棄物の海洋投棄全面禁止を決める。日、米など37カ国が賛成、英、仏、ロ、中、ベルギーの5カ国は棄権、反対なし
1993/11/9
被爆1カ月後の廃虚の広島を撮影した元米海兵隊従軍カメラマン、ジョー・オダネルさんが広島市を再訪
1993/11/10
レオタール仏国防相が南太平洋での核実験再開を示唆
1993/11/10
広島県加計町の安野発電所建設現場に強制連行された中国人被爆者が西松建設に謝罪や補償などを要求した問題で、同社が国策による強制連行は認めたものの補償要求を拒否する回答をしたため、広島の支援グループが再度の申し入れ
1993/11/11
修学旅行で広島市を訪れた各校が、雨天のときの施設や改装後の原爆資料館に「整いすぎ迫力がない」などの不満を持っていることが「ヒロシマ・ナガサキの修学旅行を手伝う会」のアンケートで分かり、同会の江口保代表が市に改善を申し入れ
1993/11/11
ベラウ(パラオ)共和国の国民投票で「米との自由連合国」となることが決定。ベラウ憲法の非核条項は実質凍結に
1993/11/12
全米日系市民協会原爆対策部長で日系二世の被爆者ケン・ナカノさん(米国原爆被爆者協会会長)が平岡広島市長を訪ね、ワシントン州ハンフォード核工場の風下地区住民にも広島の専門医による検診支援を要請
1993/11/12
戦争花嫁として渡米し「ノーモア・ヒロシマ」を訴え続けた呉市出身の被爆者チエコ・フラボーさんが米国で死去。70歳
1993/11/13
東京で「非覇権的世界と平和の展望」をテーマに日本平和学会の秋季研究大会。核拡散防止条約(NPT)の無期限延長論に対し「有期限延長後、核保有国に核兵器不使用や先制不使用をのますべきだ」の意見が大半
1993/11/13
「ひろしま・祈りの石の会」(犬養智子会長)がモーリタニアへ広島の被爆敷石を寄贈
1993/11/15
米下院が、核兵器に利用可能な核分裂物質の生産を早急に終わらせる国際協定の実現を政府に求める法案を可決
1993/11/15
米のマンハッタン計画の医師らがプルトニウム溶液などを人体に注入する秘密実験-。ニューメキシコ州のアルバカーキ・トリビューン紙が報道
1993/11/18
日本原燃(青森市)が、青森県六ケ所村のウラン濃縮工場で生産した製品ウランを初出荷
1993/11/18
ウクライナ最高会議が、非核国家としてNPTに早期加盟するとの条項を除外したうえで、START1を批准
1993/11/19
国連総会の第1委員会が、ジュネーブの軍縮会議で包括的核実験禁止条約の早期締結を求める決議案を全会一致で承認。米など核保有国も初めて賛成
1993/11/19
訪米中の細川首相が中国の江沢民主席と会談、核軍縮推進を要望
1993/11/20
広島県原水協が6月の市岡正憲理事長の死去以来空席だった理事長ポストを廃止し、代表理事制を決定。新代表理事に楠忠之、藤田厚吉、古益成登の3氏
1993/11/23
「日米地方紙交流プロジェクト」(国際交流基金日米センター、アジア財団協賛)に参加の米人記者9人が原爆慰霊碑に参拝し資料館を見学
1993/11/23
核軍縮に伴う米の核兵器解体作業で、核爆弾を誤って床に落とすなどの事故が続発し、解体作業が大幅に遅れていることが、米会計検査院の報告書で判明
1993/11/23
国際原子力機関(IAEA)のプルトニウム国際管理をめぐる第2回主要国非公式協議で、旧ソ連の核兵器解体で発生するプルトニウムと高濃縮ウランのうち平和利用にするものを国際管理下に置くことに原則合意
1993/11/23
ポーランド南東部ルブリンの警察が、独立国家共同体(CIS)からウラン2.5キロを密輸入しようとしたポーランド人ら12人を逮捕
1993/11/24
長崎市原爆被災資料協議会が米スミソニアン協会・国立航空宇宙博物館への被災資料の貸し出しを了承。「(原爆の)威力誇示をせず」が条件
1993/11/25
平岡広島市長が厚生、外務両省に放影研の移転促進への努力を要請
1993/11/26
ウクライナが直ちに非核国家とならないとの条件でSTARTIを批准したことに対し、ロシア政府がウクライナの戦略ミサイルの保守管理をやめると警告
1993/11/26
中国の被爆者張文彬さんが中国在住の被爆者を日本が救済するよう訴えた平岡広島市長あての手紙が、広島の支援団体経由で同市に届く
1993/11/27
広島市内で被爆建物の市レストハウスの保存を考える集い
1993/11/28
「第五福竜丸平和協会」(会長、川崎昭一郎千葉大教授)が発足20年。この間、協会が管理する東京・夢の島の都立福竜丸展示館を約220万人が見学
1993/11/29
北朝鮮が「米が対話を中断するならNPT脱退留保を撤回する」と強硬な外務省声明
1993/11/30
広島市が米スミソニアン協会・国立航空宇宙博物館への被爆関係資料貸し出しに応じると発表。博物館側が展示内容について被爆地の意見を受け入れる意向を示したためで、実相をより強く訴える展示とするよう求める方針
1993/11/30
ウルジー米中央情報局(CIA)長官がCNNテレビで、北朝鮮が核兵器を保有している可能性があるとの見方示す
1993/11/30
広島県被爆二世団体連絡協議会(栗栖吉三郎代表)が診断の充実などを広島県と広島市に申し入れ。がん検診の追加などを要望
1993/11/-- 
東京都被団協(東友会)が結成35周年を記念し、亡くなった被爆者の遺族による手記集「被爆者の死と生」を発行
1993/11/-- 
英政府が米空軍基地だったロンドン郊外のグリーナムコモン空軍基地の買い手、借り手を探す。冷戦終結で不要に
1993/11/-- 
チェルノブイリ原発事故で胎内被曝したとみられるベラルーシの中絶胎児の甲状腺組織に崩壊や変形が多く、がんになる可能性もある「異型細胞」の発現率も高いことが広島大医学部の武市宣雄講師らの分析で判明

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