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3.11とヒロシマ

『フクシマとヒロシマ』 内部被曝防止 注意点学ぶ 福島住民広島訪問 鎌田医師ら助言

 福島第1原発事故の被害者支援に取り組んでいる福島県の住民代表2人が12日、原爆被爆地の蓄積を学ぼうと広島市を訪れた。広島大名誉教授の鎌田七男医師(74)から内部被曝(ひばく)を防ぐ方法などを聞き、広島県被団協(金子一士理事長)では被爆者と意見交換をした。(下久保聖司)

 全村避難を強いられている飯舘村の佐藤健太さん(29)と、双葉町の菅野博紀町議(41)。佐藤さんは住民団体の常任理事で、事故後の行動を記録する手帳を作成し、無料で配るなどの活動をしている。菅野さんは父親が長崎の被爆者という。

 内部被曝について鎌田医師から「注意すべきは食品。自分の畑や山で育った野菜やキノコを食べたかどうか、新たに質問してはどうか」などのアドバイスを受けた。

 県被団協では佐久間邦彦副理事長(67)と面会した。また原爆資料館(中区)も見学。佐藤さんは「被曝の影響が今後どう出るか不安。広島を今後も頼りたい」と話した。

(2012年1月13日朝刊掲載)

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