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脱原発へ松江で集会 4市民団体が7月 5000人参加目標

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)が立地する島根県の市民団体4者は7日、同原発の稼働反対を訴える「さよなら島根原発!大集会」を7月20日に松江市で開く計画を明らかにした。2号機で再稼働に向けた新規制基準への適合性審査が進むなど、稼働が現実味を帯びているとして、脱原発の世論を盛り上げる狙い。

 審査が進む他の原発立地県でも稼働反対の集会が相次いでおり、福島第1原発事故後、県内では最多となる5千人の参加を目指す。既に準備組織を結成。今月11日、松江市内の会合で進行案を決める。

 4者は島根、鳥取両県民でつくる「さよなら島根原発ネットワーク」や「平和フォーラムしまね」など。このうち「島根原発・エネルギー問題県民連絡会」は2月、県内有権者の14・3%に当たる8万3323人分の署名を添え、県に脱原発条例の制定を求めたが県議会に否決された。

 連絡会の保母武彦事務局長(72)は「政府は世論に反し再稼働へ進み、島根県と松江市も黙認状態だ。原発に決別する民意を結集したい」としている。参加希望は平和フォーラムしまねTel0852(26)5754。(樋口浩二)

(2014年5月8日朝刊掲載)

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