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6年ぶり入館90万人超す 13年度 大和ミュージアム 巨大戦艦展や菓子博効果 呉

 広島県呉市の大和ミュージアム(宝町)の2013年度の入館者数は、前年度比6・9%増の90万9318人で、6年ぶりに90万人を超えた。同館はロングランの特別企画展「巨大戦艦大和展」や観光キャンペーンが追い風になったとみる。(小島正和)

 12年度より5万9334人増え、2年続けて前年度を超えた。開館した05年度の161万4457人、06、07年度の100万人超には及ばないが、過去4番目に多かった。年度が変わっても好調で、4月24日には累計900万人を突破した。

 企画展としては最大のヒットとなった「大和展」が貢献した。旅行代理店が同展をメーンにした商品を組むなどし、昨年7月の開幕からことし3月末までに23万7494人を集めた。5月11日に終了し、年度をまたぎ28万7844人が訪れた。

 同館はひろしま菓子博(昨年4~5月)や県、JRなどの観光キャンペーン(同7~9月)効果で、広島市や宮島から足を延ばした人も多かったとみる。

 10~30代の姿も目立つ。艦船がテーマのオンラインゲーム、「風立ちぬ」「永遠の0(ゼロ)」などゼロ戦を扱った映画の影響とする。広報担当者は「素通りされていた艦船の模型コーナーに立ち止まる若者が増えた」と驚く。

 来年は開館10周年。戸高一成館長は「満足感を口コミで広めてもらえるよう一層展示に力を入れる」とする。

(2014年5月18日朝刊掲載)

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