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IAEAと「協働」 医療人材育成誓う HICAREが式典

 広島県や広島市、広島大など10機関でつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は26日、国際原子力機関(IAEA)の「協働センター」に指定されたのを受け、広島市中区で記念式典を開いた。4年間、被曝者医療の分野で協力して人材育成に当たる。

 主な役割は、IAEAが推薦する研究者や学生の受け入れ▽研究成果をIAEAのホームページに掲載▽広島大の大学院博士課程「放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム」の授業に、IAEA研修を組み込む―の三つ。

 式典には、湯崎英彦知事や松井一実市長たち8人が出席した。放射線影響研究所理事長の大久保利晃HICARE会長が、IAEAヒューマンヘルス部のレティ・チェム部長からアルミ製の認証プレートを受け取った。大久保会長は「被爆地広島の蓄積を国際貢献に生かしたい」と訴えた。指定は世界で22機関目。他は全て単独の研究機関や大学で、HICAREのような複数機関の集合体は初めて。

(2014年5月27日朝刊掲載)

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