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防衛相「再発防止に努力」

 海上自衛隊の輸送艦おおすみと釣り船の衝突事故で艦長たちが書類送検されたのを受け、小野寺五典防衛相は5日、「あってはならない事故。さまざまな努力をしたい」と再発防止に取り組む姿勢をあらためて強調した。双方の回避行動が不十分との指摘には「裁判の中で明らかになることもある」と述べるにとどめた。

 省内で記者団の質問に答えた。小野寺氏は、海自に設けた事故調査委員会の現状について「海上保安庁の事情聴取が全て終わって動き始めたので、調査に時間がかかっている」と説明。艦長らの処分は調査委の検討結果を踏まえた上で判断する意向を示した。犠牲者の遺族には「誠意ある対応をしたい」と述べた。

 また、菅義偉官房長官は同日の記者会見で「国民の生命と財産、わが国の領土領海を守るという役目に恥じないよう、防衛省はさまざまな再発防止策を真剣に検討してほしい」と話した。(藤村潤平、城戸収)

(2014年6月6日朝刊掲載)

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