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デジタル活用 被爆継承 「ヒロシマ・アーカイブ」 広島女学院中高生ら データの登録体験

 被爆証言を立体地図上で紹介するウェブサイト「ヒロシマ・アーカイブ」を活用するワークショップが22日、広島市中区の広島女学院中高であった。デジタル技術を生かして被爆の記憶を継承する取り組みを広める狙い。同校生徒や中国新聞ジュニアライター、一般参加の計約40人が、証言データを登録する作業を体験した。(明知隼二)

 アーカイブは、インターネットの立体地図「グーグルアース」を使う。地図に浮かぶ被爆者の顔写真を選ぶと、証言を映像や文章で示す仕組み。首都大学東京の渡邉英徳准教授(39)が作成し、2011年に公開した。

 参加者は、同大大学院生たちの助言を受けながら作業。中国新聞の連載「記憶を受け継ぐ」14本と同高生徒が撮影した証言映像1本を素材に、被爆者の被爆地点を地図上で特定し、写真と証言を登録した。同高1年の西紀穂さん(16)は「被爆した場所を意識しながら証言を読むことができ、より深く理解できた」と話した。

 ワークショップに参加し、被爆地点の確認に立ち会った被爆者の児玉光雄さん(81)=南区=は「被爆の実態を伝える新しい試み」と評価した。

 アーカイブは約160件の証言を登録、公開している。同高生徒が映像の収録に協力したほか、中国新聞社が提供する記事は27本になった。

(2014年6月23日朝刊掲載)
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