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「平和 若い世代が発信」 高校生大使の中村さん 福山市長にスイスの活動報告

 核兵器廃絶を訴える第17代高校生平和大使としてスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れた大門高3年の中村祐理さん(17)が28日、福山市役所に羽田皓市長を訪ね、現地での活動を報告した。

 中村さんは全国の大使19人とともに17~22日に派遣された。軍縮会議の傍聴や核兵器廃絶を求める街頭署名など、現地での取り組みを説明。「県東部の同世代は平和への意識がまだ低い。若い世代のしがらみのない思いを発信し、世界で共有したい」と話した。

 羽田市長は「情熱がとても伝わった。福山からも平和の尊さを広く訴えてほしい」とエールを送った。

 高校生平和大使は、広島、長崎両市を拠点とする市民団体が1998年から毎年、国連に派遣している。17代目は全国約500人から選ばれた。福山市内からの任命は中村さんが初めて。長崎原爆の投下から70年となる来年8月9日ごろまで活動する。(加納亜弥)

(2014年8月29日朝刊掲載)

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