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安全や騒音対策を要請 知事 米軍岩国基地など視察

 村岡嗣政知事は22日、8月に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)からKC130空中給油機部隊が移転した岩国市の米海兵隊岩国基地を視察した。マイケル・カレイロ副司令官と面会し、「運用の安全確保や騒音対策、犯罪防止でしっかりとした対応を要請した」と述べた。

 基地視察は2月の就任後、初めて。周防大島町の椎木巧町長と和木町の米本正明町長たちも同行し、基地側から給油機の配備状況などを確認した。

 村岡知事は続いて、米軍施設の整備が進む同市の愛宕山地域開発事業跡地を訪れた。2017年ごろとされる空母艦載機移転に伴い、米軍家族住宅や市民と共同で使う運動施設を国が建設する。

 中国四国防衛局の芹沢清局長と福田良彦市長から説明を受けた村岡知事は視察後、「事業を進める上では住民への丁寧な説明が必要であり、県と市の米軍再編に対するスタンスを尊重してもらいたい」と国に求めた。現場近くでは、艦載機移転に反対する住民たちの抗議行動もあった。

 知事はこのほか、海上自衛隊岩国基地と黒磯町にある国立病院機構岩国医療センター跡地(8・8ヘクタール)も視察した。(野田華奈子)

(2014年9月23日朝刊掲載)

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