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世界平和 アートに願い アフガニスタン 日常・自然切り取る

 紛争に長年苦しみながら復興に向けて歩むアフガニスタンの人々の日常生活や、山岳地帯の自然を紹介する写真展が28日、広島市中区の旧日本銀行広島支店で始まった。無料。11月6日まで。

 36点を展示。旧タリバン政権が仏像を破壊した世界遺産のバーミヤン遺跡や、爆撃による破壊から修復が進む首都カブールの街並みなど紛争の傷痕に加え、仲間や家族と笑顔で食事を囲んだり、サッカーを楽しんだりする人々の姿を伝えている。湖面の青さが映えるバンディ・アミールなど変わらぬ自然の雄大さも切り取った。

 南区のカメラマン福場俊介さん(27)は「戦争で荒廃した歴史は広島と似ている。人々の暮らしに力強さも感じた」と見入っていた。

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の主催。展示写真は、リーダーシップなどを学ぶユニタールのプログラムを受講した同国の政府職員らが撮影した。(山本祐司)

(2014年10月29日朝刊掲載)

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