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山口県周防大島で地域おこし学ぶ ふくしま復興大使

 東日本大震災や福島第1原発事故からの復興に役立てようと、福島県の「ふくしま復興大使」の4人が15日、山口県周防大島町で、東京からUターンしてキャリア教育会社を起業した大野圭司さん(36)に地域おこしのヒントを学んだ。4人は「福島で伝えたい」と張り切っていた。

 福島民報社が派遣する復興大使は2012年度に始まり、46都道府県で復興支援への感謝などを伝えてきた。本年度は63人が、地域のにぎわいづくりや特産品開発などで成果を挙げている先進地などを訪れている。

 周防大島町には、中学3年角田妃菜子さん(15)、高校2年生田目(なまため)知穂さん(17)、幼稚園職員五十嵐麻衣さん(25)、ケーブルテレビ局員土岐充さん(48)が訪れた。

 大野さんは、フリーペーパーの発行で若者を応援した活動や、町内に移住者が増える現状などを紹介。「若者の古里を愛する気持ちが地域の大きな力になる」と強調した。

 町内のジャム専門店では、かんきつ畑と加工場を見学した。生田目さんは「人材や農産物といった地域資源を見直し、活用することが大事だと分かった」と話した。

 ふくしま復興大使は14日夕に、周防大島町入り。16日に尾道市を訪れた後、福島県に戻る。(久行大輝)

(2014年12月16日朝刊掲載)

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