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全国英語スピーチ 最優秀 広島外語専門学校の下地さん 古里の沖縄戦テーマ

 広島市中区の広島外語専門学校2年下地千尋さん(20)=沖縄県宮古島市出身=が、全国専門学校英語スピーチコンテスト(全国語学ビジネス観光教育協会など主催)で最優秀賞を受賞した。太平洋戦争末期の沖縄戦をテーマに話し「次世代につなぎたい平和への思いを、先生と練り上げた成果」と喜んでいる。

 コンテストは1日に東京であり、全国の語学系専門学校から10人が出場した。下地さんは、小学生のころ近所のお年寄りから聞いた戦争体験を踏まえてスピーチ。家族や友人を爆撃で失った悲しみや平和への願いを6分間にわたって訴えた。

 「発音よりも、相手に気持ちが伝わるよう心を込めて話すことを重視した」と下地さん。担任の植田敬教諭は「感情豊かに表現できるよう、繰り返し練習した」と振り返る。

 下地さんは来年4月から大竹市内の英会話教室で講師を務める予定で、「子どもの可能性を伸ばす手伝いをしたい」と張り切っている。(鈴中直美)

(2014年12月17日朝刊掲載)

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