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ピースタワー 16年開業 広島マツダ 原爆ドーム隣 着工

 マツダ車を販売する広島マツダ(広島市中区)は17日、原爆ドームの東隣で計画するオフィスビル改修の起工式を開いた。平和学習などができる「広島ピースタワー」(仮称)として、2016年夏に開業する。

 現地での式に、建設や設計の関係者ら約40人が出席。松田哲也社長が「市民の暮らしや平和の素晴らしさを発信するビルにする」とあいさつした。

 改修するのは、ドームから東90メートルの広島マツダ大手町ビル。屋上と直下の12階に平和記念公園を見渡せる展望スペースを設け、有料で開放する。平和学習に使える会議室や地元の食品などを売る物産館も整備する。

 当初は被爆70年となる来年夏の完工を予定したが、解体や建設に携わる技術者の不足から、1年先延ばしになった。40億円と見込んだ事業費も建材の高騰などで50億円に膨らむ見通し。松田社長は「70年に間に合わないのは残念。ドームそばの工事だけに、一つ一つ安全に進めたい」と話した。(山瀬隆弘)

(2014年12月18日朝刊掲載)

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