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　広島市中区出身の漫画家故中沢啓治さんの三回忌（１９日）に合わせ、作品と７３年の生涯をたどる企画展が市立中央図書館（中区）で開かれている。２８日まで。

　被爆体験を基に描いた代表作「はだしのゲン」の絵本や、初めて原爆をテーマに取り上げた「黒い雨にうたれて」など計約１２０冊を２階と３階に展示。フランスなど１３カ国語で出版された「はだしのゲン」の翻訳版や、中沢さんの歩みをまとめた年譜も並べる＝写真。

　訪れた西区の主婦山本みどりさん（４０）は「核兵器廃絶に向けて強い信念を持っていた漫画家。中沢さんの思いを次世代に伝えていきたい」と話していた。

（２０１４年１２月２０日朝刊掲載）