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島根2号機の終了前に3号機審査申請も 中電副社長が見解

 中国電力の清水希茂副社長は19日、建設中の島根原発3号機の稼働に必要となる原子力規制委員会への審査の申請について、2号機の審査が終了する前に提出することも「可能性としてはある」との見解を示した。2号機の審査終了時期は不透明なため、具体的な時期は「申し上げる段階にない」とするにとどめた。

 規制委による島根2号機の現地調査を受けた後、松江市で記者団に語った。清水副社長は、原発の耐震性評価に必要な基準地震動が固まることが申請の前提条件だと強調。「地震動を踏まえ申請書を確定させる」と表明した。

 確定の鍵を握る原発南約2・5キロの宍道断層(約22キロ)の追加調査の解析結果を、月内に規制委側へ示す考えも明らかにした。

 3号機は中電が2005年12月に着工し、施設はほぼ完成した。中電はこれまで、稼働に向けた申請を「検討している」と説明していた。

(2014年12月20日朝刊掲載)

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