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朝鮮通信使の伝承で懇談会 広島市南区

 江戸時代の外交使節団、朝鮮通信使の伝承に取り組んでいる官民の団体を集めた懇談会が20日、広島市南区のホテルであった。来年の日韓国交正常化50周年を前に、活動に弾みをつけようと、駐広島韓国総領事館(南区)が初めて企画した。

 広島、山口両県の郷土史研究会や再現行列の実行委員会のメンバー、自治体職員たち約40人が出席。映像やスピーチで、ことしの活動を報告し合った。

 会合には韓国の国会議員団が訪れ、通信使ゆかりの資料が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産となるよう「共に働き掛けていこう」と出席者に呼び掛けた。

 徐張恩(ソザンウン)総領事は「日韓の関係が必ずしも良くない今だからこそ、こうした民間の活動の積み重ねが大切だ」と話していた。

(2014年12月21日朝刊掲載)

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