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　２７日午前６時ごろ、広島市中区中島町の平和大通り南側で、街灯が割られていると通行人から１１０番があった。広島中央署員が駆け付けたところ、街灯の被害に加え、通りを挟んだ緑地帯にある花壇の葉ボタン約６５株が引き抜かれているのも発見した。同署はいずれも器物損壊の疑いで調べている。

　同署や市緑政課によると、花壇は、平和記念公園の原爆資料館南側にあり、植えられていた紫や白の葉ボタン約２５００株のうち約６５株が根こそぎ抜かれて周囲に散乱していた。一部は石畳の上に並べられていたという。高さ約４メートルの街灯３基のガラスカバーと電球が割られていた。

　公園の警備員が２７日午前４時に巡回した際は、異常はなかったという。花壇と街灯を管理する市は、広島中央署に被害届を出す。

　公園付近を毎日清掃している市の委託清掃員、黒川慎也さん（３８）＝広島県府中町＝は「観光客が訪れる平和記念公園でこんなことをされ、心が痛む」と憤っていた。

（２０１５年１月２７日夕刊掲載）