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米軍と岩国市 共同巡回 飲酒制限の緩和受け3年半ぶり 防犯意識向上呼び掛け

 米海兵隊岩国基地(岩国市)があるまちの安心安全対策の一環として、官民共同のパトロールが30日夜、基地近くの川下とJR岩国駅前の麻里布の両地区であった。昨年12月から基地の外での米海兵隊員の飲酒制限が緩和されたのを受け、3年半ぶりに実施された。通算5回目。(野田華奈子)

 岩国市の福田良彦市長と県の浅野晃臣・岩国県民局長、中国四国防衛局の芹沢清局長、岩国基地司令官のロバート・ブシェー大佐、地元住民たち計約40人が参加。飲食店街を歩き、防犯意識の向上を呼び掛けるちらしを通行人や店舗に配った。

 市などによると、基地外での飲酒はこれまで「夕食時に2杯」などの制限があったが、12月9日から午前0~5時を除く時間帯で量の制限なく飲酒が認められた。外出制限時間も緩和された。また、同14日には、大竹市で隊員が公然わいせつ容疑で現行犯逮捕される事件が起き、岩国市と県は再発防止を岩国基地と中国四国防衛局岩国防衛事務所に要請した。

 終了後、福田市長は「地域とともに安心安全を守る活動を継続したい」。ブシェー大佐は「地元の皆さんの心配も理解できる。隊員には責任のある行動を取るよう教育している」と話した。

(2015年2月1日朝刊掲載)

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