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日本被団協などを推薦 IPB ノーベル平和賞候補に

 反核平和団体の国際平和ビューロー(IPB、本部・ジュネーブ)は1日までに、今年のノーベル平和賞候補に日本被団協(東京)と、日本被団協代表委員の谷口稜曄(すみてる)さん(86)=長崎市、被爆者のサーロー節子さん(83)=カナダ・トロント市=を推薦した。

 IPBがノルウェー・ノーベル委員会に送った推薦書などによると、核兵器の非人道性に関する国際会議により核兵器廃絶への議論が活発化していると評価。「被爆70年を核兵器のない世界に向けた節目にすべきだ」として、被爆者団体と証言活動に国際的に取り組む被爆者2人を推した。

 IPBは1891年に設立。1910年にノーベル平和賞を受賞しており、同賞の選考委員会に候補を推薦する資格がある。被団協を推薦するのは2010年以来、5度目。被団協の田中熙巳(てるみ)事務局長(82)は「ありがたい。証言活動を今後も重ね、身をもって核兵器の非人道性を訴えたい」と話している。(藤村潤平)

(2015年2月2日朝刊掲載)

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