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月内にも岩国市民説明 愛宕山跡地の米軍施設 防衛局

 米海兵隊岩国基地(岩国市)への米空母艦載機移転に伴い、岩国市の愛宕山地域開発事業跡地で国が進める米軍施設整備について、中国四国防衛局の芹沢清局長は4日、実施設計を踏まえた市民向け説明会を近く開くことを明らかにした。

 同日、市役所であった市と山口県、国が安心安全対策などを話し合う「岩国基地に関する協議会」で、福田良彦市長の要望に対して答えた。終了後の記者会見で、芹沢局長は「できるだけ早く調整したい」と今月中の開催を目指す姿勢を示した。防衛局が主催し、市がオブザーバー参加する予定だ。市や艦載機移転に反対する住民団体は防衛局に対し、計画全体の説明会開催を重ねて求めていた。

 非公開の協議会で防衛局は、愛宕山地区で2015年度から建設工事を始める米軍家族住宅や市民も使える野球場などの運動施設について、実施設計の概要を説明。17年ごろまでに予定される艦載機移転に間に合うよう完成させる。

 協議会ではこのほか、艦載機移転容認の判断材料となる43項目の安心安全対策の進展状況が示された。市によると犯罪防止対策など3項目で進展がみられ、達成は全体の4割となった。市は防音工事の対象区域拡大などをあらためて国に求めた。(野田華奈子)

(2015年2月5日朝刊掲載)

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